ごあいさつ
WHOが示す健康の定義とは、単に身体が健康であるだけではなく、精神的にも、社会的にも健康であることとしています。この社会的にも健康という意味はなんでしょうか?それは、生き生きとした状態、生きがいを感じていることを意味しています。この社会的健康が不可欠であると考え、健康には欠かせないものとして定義づけられていますが、社会的健康といえる人はどれだけ多くいるのでしょうか?現代社会は様々なストレス、悩みを抱え充実しているとはいえない状態の方も少なくないのではないでしょうか。
そして、労働力人口は周知のとおり少子高齢化によって減少が続いております。これからはAIによって効率化が促進され、業務の代行が進む一方で、シルバー人材の活用や女性の社会進出がますます広がっております。その一方で働き方改革も浸透しつつあり、新たな働き方が今、はじまりつつあります。
このような状況の中で、職業実務能力を育成するだけではなく、人々の生活の質を高める充実した生き生きとした生活のための仕事以外の余暇、趣味等にも学びの機会を与えるような事業は、雇用機会の拡充だけではなく、新しい生活スタイル、新しい働き方を切り開くことにもなり、社会的健康を促進させるものと言えます。これらは経済活動の活性化を図る際の重要な役割を担っております。
しかしながら、現状を鑑みますと、高齢化社会、国際化や情報化の中で、これらの資格取得者や修了者の中には、個々の分野で学んだ事柄が、現実の職業活動の中で十分生かせているとは言い難い人々も少なくありません。
この問題の解決のためには、日々変革してゆく時代の要請にこたえて、出来る限りの情報を収集し、国内および海外の雇用事情を研究し、実務に即した新たな資格検定制度を創設するとともに、社会に提供し支援していくこともまた、新時代にふさわしい公共の福祉に貢献することであると考えます。
創設時からの先代理事長の意思を引き継ぎ、公益的活動である職業能力開発教育をさらに発展させて、多くの人々の職業生活、そして社会的健康を支えていきたいと考えております。
理事長 大友 達也
設立趣旨
保健、医療、福祉、社会教育、文化および芸術の分野においての実務能力向上に関して、実学を重んじ同分野に関する職業能力の向上についての種々の情報提供事業を行うことにより、職業能力の開発や雇用機会の拡充及び経済活動の活性化を図ることを目的とするものである。
一般財団法人 日本能力開発推進協会
〒731-0113 広島県広島市安佐南区西原六丁目27-8 アヴニール五軒屋102号
電話番号 050-3665-9715